yonet77的な雑記帳

日々思いついたネタなどを書き留めておきます

Glovia Order Management (on Salesforce) を使ってみようか (9)

久々の更新です。今回はgOMネタで。
Ver5.0 あたり(?)から追加された「買掛請求書」をちょいとイジッてみましょうか。

買掛請求書って?

サプライヤから送付された請求書で、「いついつまでにおいくら万円を支払ってね」といった内容を処理する感じでしょうか。
そんなわけで、gOMでは
 購買オーダー発行 → 購買受入
の後にやってくる、という想定で作られています。(そうでないケースにも対応可能ですが、大半はこの流れかと。)
そんなわけで、購買受入後という前提で話を続けます。

買掛請求書の処理

1. 買掛請求書の登録
サプライヤから届いた請求書をgOMに登録します。

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2. 購買オーダー受入を検収
買掛請求書を登録した後は、このサプライヤに対する購買受入を消し込みます。この買掛請求書が、何を買ったものに対する請求なのかを紐付ける作業となります。
買掛請求書画面の「購買オーダー受入を検収」ボタンから移動します。

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この画面で紐付けしてない購買受入を指定して、買掛請求書と紐付けします。これは完全に手で消し込んでいく作業となります。
もちろん、購買受入は複数紐付けできます。一度保存してから、「購買オーダー受入を検収」ボタンをクリックして、この画面に戻って再度紐付けしていきます。

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該当する購買受入を設定すると、「買掛請求書検収」という関連リストにデータが登録されてるのが分かります。

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3. 仮受金額の配賦
購買オーダー受入を検収した後の画面です。

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ここで

  1. VAT金額(税額)が計算されている
  2. 仮受金額(ココではマイナス金額)が発生している

といったあたりがポイントになるかなーと思います。

1. VAT金額(税額)が計算されている について

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、gOMでは購買オーダーを発行したときには税額計算していません。購買オーダー画面でも税額に相当する項目はありません。
gOMでは、買掛請求書に対して購買受入を紐付ける際に、税額を計算しているようです。

購買オーダーの税額はサプライヤ側で計算するもの、という前提があって、購買オーダー発行時には税額計算しないようにしているかと思います。また、購買オーダー発行時に税額も計算して発注書を送付する、ということは自社の税ルールをサプライヤ側に押し付けることになるので、それはNGなのかな・・?と。
特に、米国のように地域によって税率が変わるような場合だと、自社とサプライヤで税ルールが異なるケースも多々あるから、税額はサプライヤ側で計算すべし、ということなのでしょうかね。

2. 仮受金額(ココではマイナス金額)が発生している について

gOMで登録されている購買受入を紐付けたときに計算された合計金額(画面上でいう「合計配賦金額」)と、買掛請求書に記載されている金額の差分が仮受金額として残ります。
例えば、値引き調整があったとか消費税の計算ルールに差があって微妙な差額が発生したとか・・でしょうかね。
※この仮受金額を残したままにしておくと、「転記」処理(会計インタフェースへの転記)でエラーとなります。

というわけで、この仮受金額に勘定科目を配賦しましょう。
「買掛請求書勘定科目配賦」にて処理します。

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新規買掛請求書勘定科目配賦ボタンから登録画面に移動して、勘定科目/金額を入力して新規登録します。
※予め「勘定科目」マスタを整備しておく必要があります。「総勘定元帳インタフェースメンテナンス」タブよりメンテナンス画面に移動します。

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買掛請求書勘定科目配賦を作成すると、仮受金額がゼロ円になっているのが分かります。

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これにてサプライヤからの買掛請求書がバッチリ消し込まれた状態となりました!
この状態になってから、最後に「転記」を実行すると、会計インタフェースが作成されます。
※会計インタフェースを作成するには、カスタム設定が事前に必要です。また、会計インタフェースが不要であれば、「転記」を実行する必要はないかと思います。
ちなみに、「転記を取消」をすると、「転記」実行前の状態に戻ります。


会計に関する知識も必要となるので、自分にはなかなか厳しいところがあるのですが、使いこなせるようになると良いですねー。
という感じで「買掛請求書」を使ってみた!というお話でした。
ではっ!