Glovia Order Management (on Salesforce) を使ってみようか (8)
今回も前回(?)に引き続き、商品マスタのネタにしてみます。取り扱うのは、「ロット管理」「シリアル管理」です。
商品のロット管理/シリアル管理って?
ざっと簡単に。。
いづれにしても、製品がいつ、どうやって製造されたのか追跡可能となるようにして、製品の不具合発生時に迅速に対応できるようにする・・といった具合に使われたりしてる・・・模様です。
gOMではどうやって管理すんの??
gOMでも商品のロット管理機能/シリアル管理機能も備わっています。商品毎に、ロット管理する/しない、シリアル管理する/しないが設定できるようになっています。ただ、ロット管理とシリアル管理の両方は設定できないようになってますが。
まぁ、そんなわけでちょいと見てみましょうか。
ロット管理のOn/Off
gOMの商品マスタに「ロット管理」という項目があります。ロット管理対象の商品に対して、「ロット管理」にチェックを入れておけばOKです。
シリアル管理のOn/Off
同じくgOMの商品マスタに「シリアル管理」という項目があります。シリアル管理対象の商品に対して、「シリアル管理」にチェックを入れておけばOKです。
なお、他に「商品当たりのシリアル番号数」という項目があります。これは商品あたりのシリアル番号数を管理するための項目で、商品に複数のシリアル番号が存在する場合に、その個数を指定するみたいです。
デフォルトは「1」ですが、「2」とか指定することもできます。この場合、1つの商品に対して、2つのシリアル番号を割当てることができるみたいです。
さて、ロット番号/シリアル番号がどう生成されて、どう使われるのか?って話ですが、大まかに言えば、入庫のタイミングで採番されて、出庫のタイミングで引当される・・かと思います。そんな流れで見てみましょう。
ロット番号、シリアル番号の入力
gOMでは、以下の処理にて商品が入庫されます。
- 購買オーダーの受入
- 作業オーダーの完了
- 返品の仕分け
- 在庫調整
- 供給オーダーの受入
※ロット番号/シリアル番号入力のインターフェースは、ほぼ共通しているので、購買オーダーの受入をサンプルにします。。
1. 購買オーダーの受入
購買オーダー受入ライン画面にて、「商品シリアル番号」「商品ロット番号」というボタンがあります。購買オーダーを受け入れした後に、このボタンからシリアル番号/ロット番号を設定する、という感じです。
<購買オーダー受入ライン画面>
<ロット番号入力画面>
- ロット番号入力ボタンをクリックすると、ロット番号入力行が追加されます。
- ロット入力行の「虫メガネ」アイコンで、登録済のロット番号を検索して、ロット番号入力欄にセットできます。
<シリアル番号入力画面>
- シリアル番号入力ボタンをクリックすると、シリアル番号入力行が追加されます。上記の例では、商品を5個受け入れているので、シリアル番号入力行は5行分追加されています。
- シリアル入力行の「虫メガネ」アイコンで、登録済のシリアル番号を検索して、シリアル番号入力欄にセットできます。
ロット番号、シリアル番号の引当
gOMでは、以下の処理にて商品が出庫されます。
- 販売オーダーからの出荷
- 作業オーダーの材料出庫
※すみません。ココでも販売オーダーからの出荷だけをサンプルにします。。
1. 販売オーダーからの出荷
販売オーダーライン作成とともに、在庫予約データが作成されます。この在庫予約データに対して、シリアル番号/ロット番号を割当てることができます。
※在庫予約した段階ではなく、梱包指示の段階で割当てることもできますが、ココでは在庫予約した際に割当てる想定にしています。
在庫予約データの画面には「商品シリアル番号」「商品ロット番号」といった見覚えのあるボタンがあります。ここからシリアル番号、ロット番号を割り当てします。
<在庫予約画面>
<商品ロット番号入力画面>
- ロット番号入力ボタンをクリックすると、ロット番号入力行が追加されます。
- ロット入力行の「虫メガネ」アイコンで、登録済のロット番号を検索して、ロット番号入力欄にセットできます。この段階では、登録済みのロット番号を割り当てる・・のが通常のケースかと思いますので、虫メガネから登録済のロット番号を入力する感じになるでしょう。
<商品シリアル番号入力画面>
- シリアル番号入力ボタンをクリックすると、シリアル番号入力行が追加されます。上記の例では、商品を3個予約しているので、シリアル番号入力行は3行分追加されています。
- シリアル入力行の「虫メガネ」アイコンで、登録済のシリアル番号を検索して、シリアル番号入力欄にセットできます。こちらも登録済のシリアル番号を割り当てる・・のが通常のケースかと思いますので、虫メガネから登録済のシリアル番号を入力する感じになるでしょう。
登録された商品ロット/商品シリアル情報について
それぞれ、こんな感じに登録されます。
<商品ロット>
- 1つのロット番号に対して、ロット詳細が複数紐付くように登録されます。
- ロット詳細は、ロット番号入力時に作成されます。上記の例だと、「000000」は購買オーダー受入時に入力したロットで、「000001」は在庫予約時に入力したロットとなります。
- ロット番号入力画面で、番号入力して保存したときの動きはこんな感じです。
- 指定したロット番号が登録されていれば、登録済のロットに紐付くロット詳細のみを作成します。
- 指定したロット番号が未登録であれば、ロットとロット詳細の両方を作成します。
<商品シリアル>
- シリアル番号に対して、処理した内容を追記していくような形態となります。
- 「最終処理名」にて、最後に処理した内容が確認できます。
- 「生産」「購買オーダー」「販売オーダー」「返品」セクションにて、どの業務にてシリアル番号を設定したのか識別できるようになっています。
参考:出荷データ
上記の例で、Quick出荷した場合の出荷画面はこんな感じになります。ご参考までに...
さいごに気になること など
こんな感じで、ロット管理/シリアル管理を行っていきます。
ちょっと気になるのは、商品ロット単位で、在庫がいくつあるのかが良く分からないところですね。出荷時にロット番号を割り当てるのは良いんですが、そのロット番号で在庫がいくつあるのかどうか良く分かりません。。
例えば、「商品ロット」オブジェクトに入庫数、出庫数(その他予約数等も?)といった項目を追加しておいて、ロット詳細を作成するたびに入庫数/出庫数を加算(削除したときには減算?)するトリガとかつけておけば、ロット番号毎の在庫数も把握できるようになるかと思います。
そこらへんは適宜カスタマイズしておきましょうか。
あと、ロットですが、キーになる情報がロット番号だけじゃなくて、ロット番号+在庫場所等でユニークになるようにしたい・・といったケースでは、gOM標準のロット番号入力は利用できません。。ロット番号だけでユニークとなるようにしてしまうので。
その場合は・・またもやカスタマイズで乗り切っちゃって下さい。。
今回は、gOMでのロット管理/シリアル管理について・・・といったお話でした。若干消化不良気味でした(てへぺろ)ので、実際に色々いじってデータがどう動くのか確かめられるのが一番良いと思います!
次回は何のネタにしようか、もしくは次回も続くのかどうか悩み中です。。では!