yonet77的な雑記帳

日々思いついたネタなどを書き留めておきます

Glovia Order Management (on Salesforce) を使ってみようか (2)

前回の続き・・ということで。
システムポリシーで設定しておくと良いかなーと思ったことで、「消費税」について書き留めておきます。

消費税の設定

gOMでは商品の単価は、基本的に「税抜」として扱ってます。そのため金額計算時には消費税計算を考慮する必要があります。
(課税対象であれば、ですが。まぁ、大抵課税対象ですよね。。)

gOMでは税額計算機能も、もちろん備えてます。

でも、システムポリシーとかみても、「消費税」というキーワードは全くないので、どこで設定すれば良いのか・・?と分からなくなりますよね。というか、自分は分かりませんでした。。。てへぺろ

で、結局どこで設定するのか?というと、「VAT(Value-Added Tax、付加価値税)」を使います。
ココでも紹介されているように、消費税は欧米でいうところのVATに相当するみたいです。

VATレコードの作成

gOMの「コードメンテナンスタブ」→「VAT」タブから作ります。
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VATレコードを作った後、そのままVAT税率も作ります。VAT税率に実際の税率(今だと5%)を登録します。
これは税率が変わっても対応できるように、「VAT」という枠と「VAT税率」という税率を格納するオブジェクトを親子関係で結んでいるのだと思います。
出来上がると、こんなイメージかと・・・(作成後の画面です。。)
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実際試してないですが、gOMでは有効日が最新のVAT税率を使ってくれる・・と思います。

消費税用のVATをデフォルト設定にする

上記で作成したVATを自動で使ってもらうよう、システムポリシーに設定します。
システムポリシーの画面で、以下2つの項目を設定します。

  • 「VATを有効化する」にチェックを入れる
  • 「デフォルトVAT」に作成したVATを設定する

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設定は以上になります。
こんな感じで設定しておくと、販売オーダーの明細(所謂、受注明細)を作ったときに、「課税情報」のVAT項目に上で作成した消費税用のVATが自動セットされ、VAT税額として消費税額が計算されるようになります。
(こんな感じです)
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予め設定しておいた方が良いかなーと思う「消費税」の設定についてでした。


ちょっと面倒な問題点など

ただ、gOMの仕組み上、面倒な問題点があります。(以下、実際に遭遇した問題点です。。)

1. 小数が発生したときに、切り上げ/切り捨て/四捨五入してくれない
元々、米国発祥であるあたりから、金額項目は小数第二位まで指定できるようになっています。
※商品原価はもっと細かく指定できますが。

そのため、「2.50」といった小数付きの消費税額が計算されてしまいます。
おそらく、取引先マスタの方に端数計算処理のパターン(切り上げ/切り捨て/四捨五入)を登録しておいて、税額計算する際に端数処理するようトリガを仕込む・・といった感じになると思います。


2. 消費税を計算する単位が「明細」単位に固定されている
企業によっては、税額計算する単位が

  1. 明細単位
  2. 注文単位
  3. 締単位

と分かれるケースがあると思いますが、それに対応できません。。。
特にgOMでは「締」という概念がないため、「締単位」で税額を計算する、といった話は拡張する感じですかねー。
(そのあたりの話も今後できたらいーなーと考えてますが。。)


「1.」のあたりとかは、日本向けにローカライズするときには標準機能として備わっていて欲しいところですね。
今後のgOMに期待!
(次回は未定です)